不動産にまつわる専門用語集です。


不動産住宅用語集

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【 し 】
CATV
Cable Televisionの略称。
自己資金
手元にある現金のこと(引き出し可能な預金等も含む)。マイホーム購入時は、ここから頭金と諸費用をまかなうことになる。「頭金として物件価格の2割+諸費用として物件価格の0.5~0.7割+余裕資金として6ヵ月分程度の生活費=物件価格の3割」が目安と言われる。
地形(じがた)
土地の形や傾斜などの形状のこと。土地を有効に使うためには、いびつな形や起伏が大きい地形よりも、平たんで方形が望ましい。「じぎょう」ともいう。
直床工法(じかゆかこうほう)
床工法の一つで、コンクリートスラブの上に直接カーペットなどの仕上げ材を張った床のこと。スラブの厚さがないと、遮音性に問題が生じる。
敷居
障子や襖など開口部の下部に取り付ける、溝やレールの付いた横木のこと。
敷金
貸借人が賃貸借契約を結ぶ時に、家主に払う金銭で、家賃の不払いなどの事態に備える意味で徴収される。賃貸借契約が終了して明け渡す時には、未払い賃料等があればその分を差し引かれた額が返金される。関西では主に、賃貸借中に傷んだ設備・仕様の償却費用として一定の割合を敷金から差し引く「敷引き(しきびき)」が慣行となっている。
敷地
一般的には、建築物のある土地のこと。
事業主
宅地造成や住宅建設などの事業を企画、実施する主体のこと。事業主が売主となって不動産を分譲するのが一般的だが、事業主が不動産の全部または一部を、販売を担当する他の業者に売却し、それを買い受けた事業者が売主となって分譲する場合もある。
軸組み
土台、柱、梁、桁(けた)、筋交い(すじかい)で構成する骨組の総称。
地質調査
一戸建ての耐久性を決めるカギを握るのが、地盤と基礎。その地盤に、建物の重さに耐えうる強さ(地耐力)がなければ、建物は傾いてしまう(不同沈下居)。この地耐力を調べるのが、地質調査。調査法には、標準貫入試験・積荷試験・スウェーデン式サウンディング法などがある。
自主管理
マンションの管理で、管理会社に委託することなく、管理組合自身で行う方式のこと。清掃作業あんどできる範囲のことは組合員で行うほか、管理組合が管理員を雇ったり、植栽の手入れやエレベーターの保守点検を専門業者に依頼する。
システムキッチン
流し台や調理台、コンロ、収納スペースなどを組み合わせて作るキッチンのこと。食器洗浄機や浄水器などをビルトインした多機能な商品もある。
システム洗面化粧台
洗面ボウルや水栓、シャワー、照明器具、鏡、コンセント、収納スペースなどといった、洗面時に必要な機能を一体化した設備のこと。
自走式駐車場
機械式駐車場設備を使わず、自動車を運転して出入りできる駐車場のこと。1階の敷地に駐車スペースが平面的に並んでいる「平面式駐車場」、住棟とは別に専用の駐車棟を作る「多層式駐車場」がある。多層式駐車場の場合、使い勝手や屋根のあるなしで駐車料金が変わる。1階の料金が最も高く、上にいくにつれ安くなるように設定されていることが多い。
自治体融資
住民の住宅取得を促すため、各都道府県や市町村が助成する融資のこと。助成方法や融資額は自治体によって異なり、大きく分けると
1.指定の金融機関を斡旋し、自治体が金利の一部を負担する「融資斡旋」
2.指定の金融機関を利用すれば金利の一定割合を半年単位などで補給してくれる「利子補給」
3.自治体が各年度予算から利用者に融資する「直接融資」
の3種類がある。融資を受けるための条件は自治体によって異なり、その自治体内に住宅を建設・購入する人で、一定期間その自治体内に居住しているか、または一定期間その自治体内に勤務している、などが主な条件。
室外機置き場
エアコンの室外機を置くスペース。間取り図では、バルコニーのように小さく見えても、実際には室外機を置く小さな面積しかなく、ほかの用途には使いにくい。
シックハウス症候群
住宅に使われる仕上げ材や下地材、接着剤から、揮発性有機化合物など有害物質が拡散されることで、目がチカチカしたり、めまいや頭痛、皮膚障害などが起きること。住宅の気密性が高まったことに伴って、新築住宅でシックハウス症候群が発生しやすくなった。
実施設計
施工するために必要な図面を作る段階のこと。基本設計で作られた図面のほか、詳細図、展開図、建具表、仕様書、構造図、設計図などが揃う。この実施設計をもとに、建築主と建設業者は工事請負契約を交わし、工事内容と工事費用を確定する。
実測売買
土地の売買に関する契約方式の一つで、測量した面積に基づいた金額によって売買する。主に個人が売買する宅地の場合は、売主・買主の公平を期するため、実測売買とすることが多い。
私道(しどう)
個人の所有地を道路として築造・保持・管理して通行に使っているもの。
私道負担
不動産取引の対象となっている土地の一部に私道が含まれている場合、この指導敷地部分を所有することを私道負担という。私道の上には、建物を建てることはできないし、私道部分の面積は敷地とならないので建ぺい率や容積率の計算から除外されるなど、土地の利用に際して大きな規約を受ける。
地袋(じぶくろ)
違い棚の下などに、地板に接して設けられた小さな袋戸棚のこと。
ジャグジー
気泡発生装置が付いた浴槽のこと。
借地権
「地上権」または「賃借権」のこと。地上権とは、他人の土地において、その土地を専用に使用する権利のこと。地主に地代を払わず権利設定時に一括で支払うものもある。その上に建物を建てたり、改築や建て替えができ、地上権を転貸したり、登記したり、売買することもできる。一方、賃借権は土地を借りる権利で、地主に賃料を払う。賃借権を譲渡したり転貸するには地主の承諾が必要。
車庫
柱と梁、壁、屋根で作られた自動車を収める建物のこと。
シャッター雨戸
スイッチ一つでシャッターを開閉できる雨戸のこと。軽量化され、操作も簡単で、停電時には手動で開閉できたり、シャッターを収納するボックス部分が薄いものもある。人や物など障害物があると、下降を停止する安全装置付きのタイプもある。
社内融資
企業が、従業員の住宅取得を支援するために設けている融資のこと。一般的な融資では、担保を必要とするが、ほとんどの社内融資は担保を必要としない。ただし、退職時には一括返済となるので、近々転職を予定している人には不向き。
斜面住宅
傾斜地に沿って、階段状に建築されている住宅のこと。上の方に住む人が楽なように、エスカレーターや斜行エレベーターを設置することもある。
ジャロジー
細長いガラス板を並べ、その角度を変えることで通風を調整できる小窓のこと。浴室や洗面室、トイレなどに設置されることが多い。
シャンプードレッサー
洗面、洗髪、化粧などができる機能と収納スペースを一体化した洗面化粧台のこと。大型の洗面ボウルで先発用のハンドシャワーが付いているタイプが多い。
集成材
単板(ラミナ)を、繊維方向を揃えて合成樹脂接着剤で接着して作る木質材料のこと。天然材に比べ、断面が大きく、長い材が得られ、湾曲した材料でも製造できる。
修繕積立一時金
マンションの管理組合が大規模修繕用に臨時に徴収する費用のこと。新築マンションで、入居時に数十万円の修繕積立一時金を徴収するのは、万一、入居後すぐに地震が起きて損害を受けた時に備えるため。また、最初に一時金を徴収しておくことで、その後の毎月の積立金を低く抑えることもできる。
修繕積立金
マンションを長期間、維持・保全するために、定期的な修繕を計画し、その計画を実施するために積み立てていくお金のこと。区分所有者(専有部分の持ち主)は、毎月の管理費とは別に修繕積立金を管理組合に支払う。
住宅取得資金贈与の特例
父母、祖父母のいずれかから住宅取得のための資金を援助してもらう時には、550万円までが無税、1500万円までなら大幅に贈与税の負担の軽減が受けられる特例のこと(従来型)。ただし、この特例を受けた翌年から4年間は、同一の人に他の財産の贈与があった時には、110万円の基礎控除以内であっても贈与税がかかる。
住宅性能表示制度
住宅の性能を統一の住宅性能表示基準(住宅品質確保促進法に基づき国土交通大臣が定めたもの)で比較できるように表示を行うことを定めた制度。構造の安定、火災時の安全、劣化の軽減、温熱環境など大きく9項目に分かれている。表示は任意で、指定住宅性能評価機関が評価をする。評価の結果は「住宅性能評価書」として交付され、設計段階の「設計住宅性能評価書」と建物が完成した段階の「建設住宅性能評価書」の2種類がある。建設住宅性能評価書が交付された住宅は、引き渡し後にトラブルが発生した場合に、「指定住宅紛争処理機関」で対応してもらえる。
住宅宅地債券
住宅購入資金を計画的に貯めることを目的に購入する債券のこと。住宅金融公庫が発行する債券は「つみたてくん」の愛称で知られ、3年以上最長5年間、一定額を積み立てると融資額が割り増しされたり、公庫融資を借りる際の収入基準が緩和されたりする。申し込みは春と秋の年2回。
住宅ローン控除
公的融資や民間融資を返済期間10年以上で借りた場合に、一定期間にわたって所得税から一定額を控除するもの。年末のローン残高に応じて控除額が決められるため、金融機関から送られてくる借入金の年末残高証明書等を保存しておき、確定申告で手続きする。親や兄弟等からの借入金は対象とならない。
収入合算
住宅融資を受ける際、融資を申し込む本人の年収だけでは収入基準に足りない場合、配偶者や父母、子どもなどの収入と合わせること。収入合算できる人の範囲や条件は金融機関によって異なる。
10年保証
「住宅品質確保促進法(品確法)」により、建築業者や売主は、新しく建てた住宅に10年間の瑕疵担保責任を負うことが義務化された。これを一般的に「新築住宅の10年保証」と呼ぶ。内容は、引き渡し後10年間、基礎や壁、梁、土台、屋根などの住宅の基本構造部分に瑕疵(欠陥)が見つかった場合、建設業者や売主に賠償を請求できるというもの。なお、これとは別に、広告等で「10年保証住宅」と書かれている場合は、第三者の保証機関((財)住宅保証機構が代表的)による保証が付いているという意味。万一、建設業者や売主が倒産しても、「10年保証住宅」なら、保証機関に補償を請求できる。
重要事項説明
宅建業者が不動産の取引に際して、契約前にその不動産に関する権利関係や取引条件等について書面(重要事項説明書)を交付し、取り引きにかかわる人に説明すること。説明担当者は宅地建物取引主任者で、重要事項説明書に記名・押印し、説明時には宅地建物取引主任者証を提示しなければならない。
重量床衝撃音
床や壁を媒体にして伝わってくる固体音のうち、人が跳びはねたり、重い物を落とした時に出るドスンという音など。
じゅらく壁
和風建築の代表的な塗り壁の一つ。
準耐火構造
壁、柱、床その他の建築物の部分の構造のうち、準耐火性能(通常の火災による延焼を抑制するために必要とされる性能)に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの、または認定を受けたもの。
書院
床の間の脇にある棚と障子で構成されたコーナーのこと。
省エネルギー住宅
断熱材や二重サッシを使用したり、太陽熱や太陽光を利用する暖房・給湯設備を備えることで、電気やガスなどをエネルギーを節約したり、有効利用できる工夫がされた住宅のこと。
浄化槽
水洗便所の汚水を下水道に流す時に、微生物の活動で汚水を浄化する設備。
証券化(新型)住宅ローン
公庫が民間の住宅ローン債権を買い取り、証券化して投資家に販売する仕組みを利用した住宅ローン。都市銀行や地方銀行・信用金庫のほか、一部保険会社やノンバンクなどで取り扱っている。金利は全期間固定型で、一部の機関では2段階固定型もある。融資対象は新築住宅と築10年以内の中古住宅で、取扱金融機関でほぼ年間を通じて申し込める。公庫融資との併用は不可。
障子
和室の、外に面した壁や室内の壁の開口部に取り付ける建具のこと。障子紙を通して、ほのかに明るい採光ができる。
仕様書
建築物の設計図書の一つ。仕上げ材や施工の仕様を表した図書。
浄水器
活性炭フィルター等に水道水を通してろ過し、カルキ臭や雑菌などを除去する装置。水のPH(ペーハー)に着目し、ろ過した後、水を電気分解し、アルカリイオン水と酸性水に分けるものはメーカーにより「清水器」あるいは「整水器」と呼ばれる。水道の蛇口に取り付けるタイプとキッチンのシンク下にビルトインするタイプがある。
上棟式(じょうとうしき)
竣工までの無事と建物の堅固さを祈願し、建築工事の途中で行う儀式のこと。「棟上げ(むねあげ)」ともいう。
譲渡計画承認(譲渡承認)
公庫金融付き住宅を分譲する際に、売主である不動産会社が譲渡計画(販売スケジュール、販売価格、公庫融資予定額等)を作成し、事前に公庫の承認を受けること。これにより、売買価格や公庫融資額が正式に決定する。
譲渡所得(じょうとしょとく)
土地や建物など資産を売却したことで得る所得のこと。資産の保有期間が5年を超える場合は「長期譲渡所得」、5年以下の場合は「短期譲渡所得」といい、その所得に対しては所得税や住民税がかかる。
譲渡損失の繰越控除
自宅を売却して損失が生じた場合、一定の要件を満たせばその損失を所得から差し引くことができる。また、譲渡した年の所得から損失が控除しきれない場合は、翌年以降3年間にわたり控除できる。譲渡資産に住宅ローン残高がなくても適用され、平成11年より所得税に加えて住民税も減税されるようになった。住宅を買い換えることが前提となるが、売っただけの場合も対称とする新たな繰越控除も創設された。
植栽(しょくさい)
敷地内の空地等に植えられた樹木や草花。
食器洗浄乾燥機
汚れた食器を洗浄し、すすぎ、乾燥する設備のこと。卓上型やシステムキッチンにビルトインされているタイプなどがある。
所得選別
前年の所得によって融資の適用金利が異なること。
諸費用
売買契約に必要な税金や仲介手数料、ローンを借りるために必要な保証料や手数料・保険料・税金、登記するために必要な税金や司法書士に払う報酬など、住宅を取得する際に土地と建物の価格以外に必要となる費用を総称して諸費用という。新築の場合は、物件価格の3~5%、中古の場合は5~10%が諸費用の目安。このほか、引っ越し代や新たに買い足す家具や照明器具の代金、カーテン代、リフォームする時のリフォーム費用、入居後に支払う固定資産税や都市計画税なども必要。
所有権
法令の制限内で、特定の物を自由に使用・収益・処分することができる権利。
シルバーハウジング
高齢者向けの設備や構造を備え、緊急通報システムなどが組み込まれた集合住宅のこと。原則として単身高齢者、夫婦のみの高齢者を対象とし、10~30世帯に1人の割合で高齢者に対する処遇に習熟したライフ・サポート・アドバイザーを配置する。
真壁造り(しんかべづくり)
和風建築に使われている伝統的な壁の工法の一つ。構造躯体として使う柱を表面に露出させ、柱と柱の間に壁を納める方式。柱が空気に触れるため、防腐面ではメリットがあるが、耐久性を上げるための筋交い(すじかい)を入れにくいのが難点。
新規分譲物件
価格、スケジュール等が決定し、これから分譲される物件のこと。購入の申し込みを受け付け、抽選する場合と、先着順の場合がある。
シンク
流し台のこと。
人造大理石
大理石の大粒砕石を用いてとぎ出し、ワックスで磨いたもので、内外装・壁・床仕上げ用材として、またキッチンや洗面台のカウンターなどに広く用いられる。